材料・プロセス開発2
課題解決の糸口は
いつも、
闊達な議論の中に
2016年入社
工学研究科 物質環境化学専攻
材料・プロセス開発2
課題解決の糸口は
いつも、
闊達な議論の中に
2016年入社
工学研究科 物質環境化学専攻
知らない世界に
飛び込んだ先に
大学時代の専攻は化学。電池触媒の研究をしていたのですが、就職活動の過程でまったく異なる領域のLTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics/低温同時焼成セラミックス)を扱う双信電機に出会い、その未知な分野に興味をひかれました。入社の決め手になったのは、見学に訪れた宮崎工場(双信デバイス)の雰囲気。技術者同士が和気あいあいと意見交換をしている様子を見て、自分もここで働いてみたいと感じました。
実際に働いてみると、大学までの知識はほとんど通用しませんでした。調べて、先輩に聞いて、手探りで一歩ずつ進んでいくような毎日。大変ではありましたが、新しい世界の扉が開くのはやはりおもしろい。ワクワクしながら取り組んでいたのを覚えています。
あの日見た
先輩の場所に立って
私が配属されたプロセス開発の部署は、LTCCを使った当社製品の積層誘電体フィルタを「どうつくっていくか」を考えるのが仕事です。新製品を世に送り出す際に、品質と効率を両立できる製造プロセスを描き、実現させる専門性の高いミッション。1年目はとにかく教わったことを吸収・実践しながら業務の流れを学んでいきました。2年目からは担当者として主体的に「どのように改善するか」という課題に向き合い、提案することが求められるように。業務の難易度がぐっと上がり、やりがいはそれ以上に大きくなりました。
LTCCの生産工程は複雑で、完成までの行程が非常に多い。プロセス開発のメンバーはそれぞれに担当工程があり、職人的な世界です。それらの工程は独立して存在するものではなく、素材から製品に至るまでの一連の道のり。課題を解決するためには、各工程担当者間のコミュニケーションが欠かせません。顔を寄せ合い、意見を交わし、落としどころを模索する──これってまさに、私が入社前の見学で見た先輩たちの姿なんですよね。自分がいま、そこに立っている。なんだか不思議な気持ちです。
新たな時代に求められる、
新たな価値を
モバイル通信技術の進化は加速しており、その要とも言える積層誘電体フィルタの需要はますます高まってきています。お客様から寄せられるご要望もより高度な、そして専門的なものになってきており、そこに寄り添ってオーダーメイドの開発、生産ができる双信電機の存在感も増していくと思います。その最前線に携わる者として、もっと研鑽を重ねていきたい。先輩たちが築いてきた技術の蓄積はかけがえのない財産ですが、そこに頼っているだけではいつか通用しない日がやってくると思います。時代やニーズを見定め、新しい価値をもたらす提案ができる技術者になること。それが、今の私の夢です。
一日のスケジュール
プロセス技術課と開発課の合同朝会から1日がスタート。
試作品の確認。担当している製造工程の出来を見て、対応を行う。
昼食は自作のお弁当。夕食の残りに玉子焼きなどを添えて。
プロセス改善効果を設計担当と共有。さらなる改善に向け意見を交わす。
試作品のデータ整理。現状の進捗をとりまとめ、完成に近づけていく。
この日は残業がなかったため定時退社。家族と夕食。
OFF TIME
舞台鑑賞が趣味なので、コロナ禍以前は月に1度のペースで観劇に出かけていました。同じ公演を繰り返し見ても、そのたびに発見があるのが魅力。今は動画配信で我慢していますが、感染拡大がおさまったらすぐにでも観に行きたいです!